カルダモンだもん

Cardamom - damon

HomeOthersカルダモンを使ったレシピ

カルダモンが香るマサラチャイのレシピ

カルダモンが香るマサラチャイのレシピを紹介します。マサラチャイはスパイスが効いたインド風ミルクティーで、「マサラ」はスパイスミックス、「チャイ」はお茶を意味します。マサラチャイは、スパイスの組み合わせや水と牛乳の比率により無限の風味を作り出せますが、こちらでは私にとってベストバランスのレシピを紹介します。ホールのスパイスを使うことで、家でも最高のマサラチャイが味わえますのでぜひ試してみてください。

カルダモンがきいたマサラチャイ レシピ

材料(カップ1杯:160ccあたり)

紅茶       小さじ山盛1杯(約4g)
カルダモン    3個(約0.5g)
シナモン     2×2cm(約1.0g)
クローブ     1個(約0.1g)
水        80cc
牛乳       120cc
砂糖       お好みで

※ 水と牛乳計200ccを使って、できあがりは約160ccになります。材料は、2杯の場合は2倍、3杯の場合は3倍の分量としてください。一度に2杯分以上まとめて作ることをおすすめします。以下の写真は3杯分の分量です。

スパイスの組み合わせ、使う紅茶の種類等については本ページ末「マサラチャイ作りのコツとヒント」として記載しましたので合わせて参照いただければと思います。

作り方

1.紅茶とスパイスを準備します。紅茶(左上)、クローブ(右上)、シナモン(左下)、カルダモン(右下)になります。写真の分量は3杯分です。
カルダモンのきいたマサラチャイ レシピ
2.シナモンとカルダモンは風味を引き出しやすくするため下ごしらえします。シナモンは手で小さく割っておきます(左下)。カルダモンはハサミで縦半分に切り、中の種子を出しておきます(右下)。
カルダモンのきいたマサラチャイ レシピ
3.鍋を準備します。2~3杯でしたら直径18cmくらいのものが扱いやすいと思います。テフロン加工の鍋ですと後で洗うのも簡単です。
カルダモンのきいたマサラチャイ レシピ
4.水に紅茶と全てのスパイス(カルダモン、シナモン、クローブ)を入れて火をつけます(強火)。このときスパイスが水となじむよう、軽くかき混ぜてください。
カルダモンのきいたマサラチャイ レシピ
5.沸騰したら中火にして、ぐつぐつと2分間煮続けます。
カルダモンのきいたマサラチャイ レシピ
6.2分たったら牛乳を加え、再び強火にします。
カルダモンのきいたマサラチャイ レシピ
7.沸騰する直前で火力を調整し、牛乳が泡立つ状態で1分ほど煮ます(火力を調整しながら泡が鍋の半分くらいまで盛り上がる状態をキープするのがおすすめ)。
カルダモンのきいたマサラチャイ レシピ
8.火を止め、茶こしで漉します。
カルダモンのきいたマサラチャイ レシピ
9.カップに注ぎ、お好みで砂糖を加えてお召し上がりください。
カルダモンのきいたマサラチャイ レシピ

マサラチャイ作りのコツとヒント

マサラチャイはインド料理店などでも飲むことができますが、自分で作ることで最高の1杯を味わうことができます。自分で作ることで、好みの味を追求することができるからです。マサラチャイは、水と牛乳の比率、スパイスの組み合わせなどにより無限の風味を作り出せます。ここで紹介したレシピは私にとってベストなものですが、皆さんにとっては違うかもしれません。マサラチャイは紅茶とスパイスさえ準備できれば簡単に作ることができます。ここで紹介したレシピをベースに、最終的には自分にとってベストのレシピを見つけてみてください。

水と牛乳の割合について

レシピにおける水と牛乳の比率は2:3としています。牛乳を多くするとコクのある味に、水を多くするとあっさりした味になります。基本的にコクがあるほうが好きなのですが、あまり牛乳を多くすると牛乳の味がくどくなり紅茶やスパイスの風味を感じにくくなります。いろいろ試した結果、自分にとってベストな比率が2:3でした。実際には、煮ている間に水分が蒸発するので、最終的には1:3の割合で混ぜたのと同じくらいの濃さになると思います。もう少しあっさりめが好みであれば、牛乳を減らし、その分水を増やしてみてください(水と牛乳の割合を半々にするなど)。

スパイスの配合について

スパイスの組み合わせについてもいろいろ試しましたが、最終的にはカルダモン、シナモン、クローブの3種の組み合わせに落ち着きました。カルダモン好きとしてはカルダモン100%のカルダモンチャイを薦めたいところですが、頻繁に飲んで一番飽きず、安定しておいしく感じられるのは、この組み合わせでした。

スパイスについては多くの種類を加えればよいというものではないと思っています。スパイスは、なぜそのスパイスを入れるのか、目的を持った使い方をすることがコツです。カルダモンはさわやかな風味、シナモンは甘い香り、クローブは全体の味を引き締める効果を持っています。例えばクローブはごくわずかしか入れていませんが、入れるか入れないかで味の印象が変わります。クローブの苦味・渋みがシナモンの甘い香りを引き締めてくれることで全体の味がまとまります。また、このレシピではマサラチャイでよく使われるショウガは入れていません。ショウガを加えるとカルダモン(カルダモンもショウガ科です)の香りとケンカしてしまい、せっかくのカルダモンの風味をほとんど感じなくなってしまうためです(カルダモンの代わりにショウガを使うのであれば良いと思います)。スパイスの組み合わせにアレンジを加えるのであれば、まずは以下の各カテゴリーからスパイスを1種類ずつ選び、好みの分量・比率を探してみることをお薦めします。

紅茶について

チャイには味や香りを重視した紅茶より、深いボディーとコクを持った紅茶が適します。煮ても味が薄すぎたり、逆に煮ることで苦味が出すぎたりする紅茶は適しません。両方のバランスがとれたものとして、CTCと呼ばれる丸く揉捻された紅茶(作り方1の写真参照)がお薦めです。

ス―パーなどでパッケージを見て紅茶を選ぶ場合、どの紅茶が適しているかを判断するのはなかなか難しいのですが、特定の産地のものより、ブレンド茶(イングリッシュブレックファストなど)のほうが良いです。産地表示にケニアなどアフリカ産の紅茶がブレンドされていればベストです(アフリカ茶はコク重視の紅茶が多く、そのほとんどがCTCです)。アフリカ産の紅茶が含まれているものがなければ、アッサムがブレンドされているものを探してください。アッサムは必ずしもCTCではありませんが、アッサムがブレンドされたイングリッシュブレックファスト(or アイリッシュブレックファスト)ブレンドであれば、チャイにある程度適した紅茶である可能性が高いです。

よりよいのは紅茶専門店(商品の詳細の説明を聞くことができる)やネットショップ(商品の詳細説明が記載されていることが多い)などで紅茶を選ぶことです。CTCの表示があれば、ブレンド茶でなくてもOKです。ネットであれば「アッサム CTC」「ケニア CTC」などで検索してみてください。

砂糖について

私は普通のミルクティーには砂糖を入れませんが、マサラチャイには砂糖を加えます。砂糖は好みではありますが、マサラチャイのスパイスの風味には砂糖が合うように感じます。砂糖は普通のグラニュー糖・上白糖でもOKですが、黒糖を加えても独特のコクが楽しめます。固形の黒糖は溶けにくいので、鍋に牛乳を入れたタイミングで一緒に加えて煮溶かすのがお薦めです。