カルダモンだもん

Cardamom - damon

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カルダモンの購入方法

最近はスーパーなどでもカルダモンを入手できるようになっていますが、コストパフォーマンスではスパイス専門店(の運営するネット通販)で購入するのがおすすめです。カルダモンの販売形態としては、(1)ホール、(2)種子、(3)粉末の3種類があります。このうち、日本で入手可能なのはホールと粉末の2種類です。

1.カルダモンを売っているところ

カルダモンは、スーパー(大規模店や少し高級路線のお店など)、スパイス専門店、ネット通販などで入手することができます。スパイス専門店で実際に商品と価格を見た上で購入するのが一番ですが、近くに信頼できるお店がないときは、スパイス専門店が運営するネット通販で購入するのがおすすめです。

今はネットで検索すればいろいろなお店が見つかります。特定のお店をお勧めするわけではありませんが、私はスパイスの購入には主に上野アメ横「大津屋」の楽天店を利用しています。上野の実店舗はとても小さなお店ですが、ネット上の店舗は商品が豊富であらゆるスパイスを入手することができます。

2.カルダモンの販売形態

カルダモンの販売形態としては、(1)ホール、(2)種子、(3)粉末の3種類があります。ホールは、カルダモンの果実を乾燥させたもの、種子は乾燥させたカルダモンから種子のみをとりだしたもの、粉末は乾燥させたカルダモンを粉末状に挽いたものになります。日本で入手可能なのはホールと粉末の2種類です。

ホールのものは使うのにひと手間かかりますが、お菓子などに使うには断然ホールのほうがおすすめです。ホールから挽いた直後のカルダモンと、あらかじめ粉末にされたものとではその香りに大きな差があります。ホールから挽いたものは、柑橘系のさわやかな風味をもっていますが、この香り成分は揮発しやすいようで、あらかじめ粉末にしたものからはほとんど感じることができません。カルダモンの挽き方についてはこちらで紹介しています。

ホールのカルダモンの大きさは長さが1~2cmになります。ホールのカルダモン1個あたりの重さは0.1~0.3gで、中に入っている種子の重さはその2/3程度となります。小さじ1杯の挽いたカルダモンが必要な場合、ホールのカルダモンが20~25個程度必要となります。

カルダモン(ホール)100個あたりの重量と容積
【大きさ】 【ホール重量】 【種子重量】 【種子容積】
 小(平均長さ:1.5mm)  15g  10g  小さじ3杯
 大(平均長さ:1.8mm)  25g  16g  小さじ5杯
カルダモン(ホール)
カルダモン(ホール)

種子のみを取り出したものは、スウェーデンのスーパーなどで入手できますが、日本で見たことはありません。カルダモンを挽く時に莢(殻)をむく必要がないこと、選別された品質のよい種子のみが集められているというメリットがあります。一方で、スウェーデンで購入しても比較的高価であることがデメリットです。

カルダモン(種子)
カルダモン(種子)

粉末のものはそのまま使える手軽さがあります。が、やはり香りではホールのものを挽いたものに劣ります。カルダモン特有の香りの一部は粉末にしたものでも楽しめますが、カルダモン最大の魅力である爽やかで華やかな香りには欠けます。

カルダモン(粉末)
カルダモン(粉末)

3.カルダモンの種類と産地

一般に、カルダモンといえば、Elettaria cardamomum(いわゆるグリーンカルダモン)のことを指します。通常は意識する必要はありませんが、スパイス専門店などでは、別の種である Amomum subulatum(いわゆるブラックカルダモン)が販売されていることがあります。

お菓子などにも使われる爽やかな香りを持つカルダモンは、Elettaria cardamomum (いわゆるグリーンカルダモン)のほうですので必ずこちらを購入してください。両者のカルダモンはさまざまな名称で呼ばれていますので混乱しないように注意してください。

■Elettaria cardamomum:グリーン(ホワイト)カルダモン、スモールカルダモン、インドカルダモン、レッサーカルダモン
■Amomum subulatum:ブラック(ブラウン)カルダモン、ビッグカルダモン、ネパールカルダモン、グレーターカルダモン、ワイルドカルダモン

グリーンカルダモン
ブラックカルダモン

グリーンカルダモン(以下単にカルダモン)を購入すると「グアテマラ」という意外な産地を目にすると思います。カルダモンはインド原産ですが、日本に入ってきているカルダモンの大半はグアテマラ産になります。1930年代にカルダモンの栽培を始めたグアテマラですが、1980年代には生産量でインドを抜き世界一の生産国となりました。またインド産は大半が国内で消費される(輸出されるものは数パーセント)のに対し、グアテマラ産はほぼ全量が輸出されています。そのため現在ではカルダモンの国際貿易市場の90%以上をグアテマラ産が占めています。