カルダモンだもん

Cardamom - damon

HomeInformationカルダモンについて

カルダモンについて

4.カルダモンの食品等への利用

(1) 食べ物や飲み物への利用

乾燥させたカルダモンの果実と種子は、料理に独特の風味を加えるためにさまざまな料理 - 米、肉(ハンバーガー、ピザ、ソーセージ、スウェーデンのミートボールなど)、野菜など - に使用されます。ホールのカルダモンもしくはその種子を挽いたものは、コーヒー、紅茶、リキュール、アイスクリーム、菓子類・パン(デンマークのペストリーを含む [カルダモンのパンと言えばそれよりもスウェーデンのカルダモンロールがメジャーです])の香り付けに使用されます。カシミールでは、香り高い飲み物「カワ」[サフラン、カルダモン、シナモンなどを煮出した飲み物] や甘いカシミールティーにカルダモンは欠かすことができません。

カルダモンの精油(エッセンシャルオイル)は種子から抽出されます。カルダモンの精油は主に加工食品や、コーディアル [滋養強壮作用のあるアルコール飲料]、ビターズ [薬草・香草などを漬け込んだ苦味の強いアルコール飲料]、リキュールなどの飲み物の香り付けに使用されます。時には香水にも使用されます。カルダモンのオレオレジン [アルコールでエキスを溶かしだしたあとアルコール成分を取り除いたもの] は精油に似た用途があり、主に、ソーセージなど賞味期限の短い食肉製品の風味付けに使用されます。

カルダモンの精油は抗菌作用を持つため、低レベルの保存料として食品に添加されています。この場合、ごく少量で使用されるため、食品の風味には影響しません。

(2) カルダモンのその他の用途への利用

カルダモンは、口臭除去剤として使用され、食事の後に頻繁に噛まれます。時にはビンロウジ [檳榔子:アジア・太平洋地域にかけてビンロウヤシの種子を噛みタバコのように噛む習慣がある] の香り付けに使用されます。また、タバコの風味付けとしても少し添加されています。

カルダモン油は、その清涼感のため、そして淡い無色の液体で様々な溶液に容易に配合することができるため、化粧品に使用されています。カルダモンのパイシーな風味はチューインガムのフレーバーとしても使われています。

カルダモンの葉の香りは種子とは異なりますが、風味を加えるために、魚、米または野菜を包んで調理するのに使用されます。カルダモンの長い茎は、葉で食品をくるむ際に、葉を結ぶのに使用することができます。


カルダモンについて:目次


本コンテンツは、Kew Species Profiles を著作者とする「Elettaria cardamomum (L.) Maton」(2018年12月25日閲覧)をAttribution - Non Commercial- Share Alike 3.0 (CC BY-NC-SA 3.0) のライセンスに基づき、管理人が和訳・掲載したものです。文章中、[]内は管理人による注釈を示します。

本コンテンツの和訳にあたっては、一部、原典から、意訳、追記、省略、順序の入れ替え等の改変を行っています。管理人はコンテンツに含まれる専門分野及び翻訳が専門ではないため、訳には間違いが含まれている可能性があります。翻訳の正確性についての責任は管理人に帰しますが、本コンテンツのご利用により何らかの不都合や損害が発生したとしても、管理人は責任を負うものではありません。原典の内容の正確性を含め、ご自身で判断いただきますようお願いいたします。